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by chinami

星になったBossaの巨匠

ここ数年で大好きなミュージシャンがたくさん旅立ってしまった。今年のセルジオ・メンデスも悲しかったな。ブラジル音楽を牽引し、いえ世界のジャズ、ポップス界にも大きな影響を与えた巨匠。

誰でも知っている代表曲   ♪「マシュ・ケ・ナダ」

私がこの曲に初めて出会ったのは、たぶん小学2年生、エレクトーンを習い始めた頃。

大人のお兄さんお姉さんが、この曲を弾いていた。なに?このリズム!ラテンってなに?どこの国の音楽!?

おそらくこれが、初めて聴いたサンバ、ボサノバとの出会いだったと思う。

当時エレクトーン(ヤマハ)の教本には多くの映画音楽や、ジャズの名曲がたくさん登場していた。私は幼いながらそれらにとても興味があって、大人の素敵な曲をいろいろ知っているおマセな子供だった。

だから、子供向けのレッスン曲につまらなさを感じて、あんなカッコイイ曲を弾いてみたいな〜いつもそう思っていた。

その後「セルジオ・メンデス&ブラジル’66」のレコードを聴いてみた。なんてなんて素敵!

アンニュイなメロディーが軽快なリズムにのって、大人っぽくゴキゲンな音楽!

そこからすっかりブラジルミュージックの虜になってしまった。

 

 

セルジオは作曲、演奏のみならず、プロデューサーとしても才能を発揮してくれた。

晩年では若いヒップホップミュージシャンとコラボして、アルバムのタイトル通り「タイムレス」な世界を作り出し世界中で絶賛された。音楽のジャンルを超えて、ブラジルのサンバボサノヴァをワールドワイドな音楽にした先駆者、功労者でしょう。

 

 

セルジオの陽気で寛容なお人柄も、世界中で人気者になった由縁なのかな、と思う。

女性にも相当モテたらしく?ブラジル音楽通の方に教えてもらったびっくり話がある。

セルジオは何度も来日していて、私もライブを聴きに行きましたが、

いつもバックには数人の美女コーラル隊を従えていた。

そのメンバーは なんと元奥、元カノさんがミックスしているのだとか...

なのにハーモニーは素晴らしい。さすがです、セルジオ!!!

 

今でも多くのミュージシャンにカバーされ続けるセルジオ・メンデス。

いつ聴いてもカッコよくゴキゲンな気分を届けてくれて、ありがとう。

星になってよりいっそう輝くセルメン。

心から感謝します。

新年には追悼と尊敬を込めてBGMで特集しようと思います。

 

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